「ブチャラティちょっとウゼー」 ナランチャの手がこちらへ迫ってくる。 そして暗転。
「・・・」 目の前にあるのは、天井。 そう、天井だ。 ひとつ、ふたつ、と木目を数え、これが天井であると同時に自分の部屋のものである事を確認する。 身体を起こすと、自分の姿に驚いた。 服はいつものまま、つまりはスーツ姿のままだった。 ブチャラティは低いうめき声と共に頭に手を当てた。 いつもはどんなに酔っ払っても、寝る前の洗顔とブラッシング、および着替えだけは忘れないのに。 そんな自分がよりによってスーツのままで寝てしまうとは。 昨夜の自分の異常さに少々ショックを受けたブチャラティは、重い身体をベッドから引きずり落とした。 名ばかりの睡眠は大した安息を与えてくれるわけもなく、身体は重労働のあとのように気だるく、重かった。 (俺は昨日・・・どうしたんだ) まず取り合えずシャワーを浴びよう、と風呂場へ向かいながら昨夜のことを思い出す。 (昨夜は・・・確かに飲んだ。うまいワインが手に入って・・・) シチリアのワインをフーゴが持ってきたのがそもそもの発端だった。 共に仕事をする仲間同士、変なシンパシーを時折感じることがある。 その日、フーゴを皮切りに、戻ってきた仲間各々がワインを持っていたのだから驚いた。 普段は自ら酒の物色など行わないジョルノでさえ、片手にワインの入った細長い袋をぶら下げていた。 『カンパーニアのワインです。試し飲みさせてもらったんですけど、すごくジューシーで』 よっぽど気に入ったのか、頬を緩ませワインをテーブルに置く。 テーブルの上には、5本のワイン。 アジトで事務作業に追われていたブチャラティ以外の全員がワインを買ってきたことになる。 しばらくテーブルを囲んで皆黙っていた。 そしてほどなく、交わされる視線。 宴会にならないわけがなかった。 「・・・あれっ」 きゅ、と小気味のいい音を立てたにも関わらず、蛇口からは一滴の水も出てこない。 配水管の問題だろうか。 一刻も早く風呂に入りたいというのに、困ってしまった。 ブチャラティはこの事態に顔をしかめた。 すると、それを見計らったかのようにドアがノックされる。 昨夜のままという、お世辞にも「綺麗ですね」とは言えないこの姿で応えるのも気が引けたブチャラティは、 「誰だ?」と、声でだけ訪問者を迎えた。 すると、ドアの向こうから聞きなれた声が飛び込む。 「おはよーブチャラティ」 「ああ、ナランチャか。」 「あんさー、そっち水止まってんじゃね?俺さっき配水管詰まらせちゃってさー」 間延びした声に、思わずガクリと力が抜ける。 いったい何をしたら配水管が詰まるのだ。 一般の常識じゃ考えられないが、相手があのナランチャならなんとなく納得できる。 子供は時折、大人の常識の遠く及ばない行動を取るものだ。 しかしそれでは風呂に入れない。 それはA型の自分には耐えられないことだった。 すると、そんなブチャラティの思考を読んだかのように再びナランチャの声がドアの向こうから響く。 「でさーなんか俺んとこの風呂は水出るんだよね」 (なんだそれは!) 心の中で大いに叫ぶ。 「だから水使いたかったら俺の部屋使ってなー」 がちゃり。 「・・・風呂使わせてくれるか」 少しだけ開いたドアの向こうに、妙にスッキリとした顔立ちのナランチャが見えた。 彼はすぐにニンマリと大きな笑顔を浮かべ、「おおいいよー」と軽い返事を返した。 仲間の部屋に入ることはめったにない。 お互い一応「社会人」なのだし、プライベートは大事にしようという暗黙の了解。 なので、ナランチャの部屋に足を踏み入れたブチャラティはその意外さに少々驚いた。 ナランチャの部屋だから、もっと散らかっているかと思ったのだ。 しかし部屋は意外にもこざっぱりとしており、イメージしたよりも小奇麗だった。 ナランチャ好みの音楽が棚から溢れんばかりに並んでいる。 ブチャラティはこの状態にひどく感心しながらも、足早に風呂場へと向かった。 当然ながら自分の部屋と同じつくりの風呂場。 唯一違うのは、鏡がないことだった。 『この前踊ってたら割っちまった』 先ほどのナランチャの言葉がよみがえる。 女でもあるまいし、鏡をまじまじと見る趣味はない。 得に不便はない、とナランチャに感謝の意を告げた。 ざあああ、と激しい音を立てながら湯気の昇るシャワーに身体をくぐらせる。 生き返るようだ。 徐々にはっきりしてきた頭で、再び昨夜のことを思い出す。 (確かにいつもより飲んだ記憶はある・・・) そういえばジョルノはどうしたんだろうか? 途中から姿が見えなかった気がする。 記憶をたどる。 ああそうか、と呟いた。 ジョルノは前の晩、徹夜で仕事にあたっていた為、早々に宴会を切り上げたのだった。 『すみません、よかったら僕のワイン全部飲んでください』 疲れているのか、若干顔色の悪かったような気がして、ブチャラティは心配になった。 若いが故の体力と根気はあるのだが、何事にも慎重な彼は時折必要以上に頑張りすぎる傾向にある。 気づかれや、安堵が彼の体力を奪ったのだろう。 それぞれのボトルから1杯ずつだけ飲んだ後、ジョルノは2階の自室へと消えていった。 そこまでの記憶は十分にある。 しかし問題はそこからだ。 我がチームの華がいなくなったとあれば、更に酒が入ってしまえば、昇る話題は限られていた。 『俺ァ、ぜってージョルノを抱いてみせるっ!!』 と管をまくミスタ。 『馬鹿言ってんじゃねぇよ。誰がお前みたいなワキガ惚れるか。あいつには大人の包容力が必要なんだ』 と、安易に「俺が相手だ」と誇示するアバッキオ。 『ぼ、僕は、ジョルノはやっぱり美少年同士の方がいいんじゃないかなーと思いますが』 怪しい口調でフーゴも主張する。 その台詞に、ミスタとアバッキオは鋭く「誰が美少年だアホ!」と一刀両断。 フーゴは「ひどいじゃないですか!」と抗議した。 対する俺は、その様子を微笑ましく見守っていた。 表面上は。 『俺もジョルノ好きだなぁ〜』 間延びした声にそちらを向くと、同じく酔いに身を任せたナランチャが笑っている。 彼の言う「好き」がどのようなものなのかはわからなかった。 が、とにかく目の前の4人はひたすら「誰が一番ジョルノを好きか」という議論に沸いている。 しばらくすると、ナランチャがおもむろにブチャラティに声をかけた。 『そーゆーブチャラティはジョルノのことどう思ってんの』 とたんに全員の視線が俺に注がれる。 ワイン片手にほろ酔い気分の俺は、突然のことに目を丸くした。 『どー思ってんだよー』 ナランチャの催促に、思わず口ごもる。 『あっ・・・いや、いいヤツだと思うよ』 『好きなの?嫌いなの?』 『えー・・・まあ、好きなんじゃないか』 あいまいな台詞に、ナランチャは口を尖らせる。 対する3人は、俺を非ライバルと判断したらしい。 俺のセリフに満足した様子で、再び先ほどの議論に戻っていた。 口々にジョルノに対する勝手な思いを語っている。 俺は放っておかれた安堵のため息を漏らした。 すると、突然手に持ったグラスに大量の赤い液体が注がれる。 不意をつかれ驚いた俺の目の前にはナランチャ。 『ブチャラティはさぁ〜〜ずりぃ〜〜よなぁ〜〜〜』 間延びした口調はいつものことなので、こいつがどの程度酔っ払っているのかわからない。 溢れそうなワインをすすり上げ、やっとグラス半分にまで減ったところで改めて向き直る 俺は小さな声で『おい、酔ってんのか』と尋ねた。 そんな俺の問いには答えず、ナランチャは言葉を続けた。 『ホンットぉーにさぁ〜・・・かわいそーだよなーージョルノ』 『??ジョルノがかわいそう??どうしてだ??』 『「好きなんじゃないか?」なんてさぁ、ダメだよな〜』 ナランチャの表情はしまりなく、口調もイントネーションが乱れかなり怪しい。 相当酔っていると判断した俺は、ナランチャを支えようとワインを床に置こうと試みた。 ところが、その手は突然伸ばされたナランチャの手によって行為を阻まれる。 俊敏な動きに驚いて視線をうつすと、目の前には先ほどと同一人物だとは信じられないくらい、 真剣な顔をしたナランチャがいた。 目元はつりあがり、口元は真一文字に結ばれている。 とたんに、目の前がぐらりとゆがむ。 ナランチャの目が合図かのように、視界がぐるぐると回りだす。 最後の記憶は、目の前に迫るナランチャの手。 そして 『ブチャラティ、ちょっとうぜー』 という冷たい声。 そこまで思い出し、俺は身体を洗う手を止めた。 昨夜のナランチャのセリフが、頭をまわる。 そして突然暗くなった視界。 ギャングやって早8年。 酒に飲まれることなんてここ最近なかった。 ましてや、あの暗転の仕方は失神に近い。 そこまで考えて、ひとつ思いつく。 薬盛られたか? 最後に見たナランチャの冷たい瞳に、柄にもなくゾッとする。 気のせいだと信じたかったが、確認しなければならない。 シャワーを手短に切り上げ、持参した新しい服をまとうと濡れた髪にバスタオルをあてたまま部屋を飛び出した。 「ナランッ・・・!!」 廊下には誰にもいない。 1階のリビングへ続く階段を、勢いよく駆け下りた。 「おいナランチャ!」 しかしリビングには誰もいなかった。 そのかわり、一人の姿。 「・・・ジョルノか」 そこには、背中を向けたジョルノがカフェを淹れていた。 ジョルノは背中越しに「あ、おはようございますブチャラティ」と返事をする。 金色にたなびく髪と、華奢な腰に思わず魅入ってしまった。 昨夜の4人の会話がリプレイされる。 皆口々に言うことは 『いかにジョルノが美しいか』。 風呂上りが色っぽいだとか。 戦うときの真剣なまなざしもセクシーだとか。 時折爪を噛む、その仕草がヤバイとか。 あの髪が、あの瞳が、あの身体が、そのすべてが、とにかくヤバイとか。 最後あたりは「とにかく全てがヤバイ」という事で話がまとまっていた。 ブチャラティも大筋納得だった。 しかし彼の意見は、他の皆とは若干違っていた。 『ああ、好きだ』 そう思う瞬間は、今まさにこの時。 ジョルノの背中が好きだと、ブチャラティは常々思っていた。 背中にはその人間性が出るというが、ジョルノはまさにそれだった。 華奢な背中は一見すると女性のようにしなやかだが、うっすらとついた筋肉が男性を主張する。 ぴんと伸びた背筋や、無駄のない身体や、そこから除く真っ白なうなじ。 その全てがジョルノのまっすぐな人間性を、芯を、あらわしていた。 ジョルノの容姿はもちろん美しいが、それ以上に黄金の夢を追う信念の強さを主張するその背中姿が愛しかった。 仕事中、食事中、談話中、ジョルノのありとあらゆる仕草にその芯の強さを垣間見ることが、ブチャラティは好きだった。 変態と言われても仕方がないと思うが、好きなのだから仕方がない。 でもその気持ちを、本人に伝えるわけにはいかなかった。 幹部である自分が部下に入れ込むことなど、不適切。 時折無意識に伸ばしている手に気がついては、慌ててそれを引っ込める。 ジョルノもいずれはいい相手を見つけるだろう。 墓まで持っていく心構えで、真剣に、そして密かに彼を愛した。 気がつくと、ジョルノがこちらを向いていた。 片手にコップ、そしてもう片手にはコーヒーポット。 金髪に囲まれた白い顔には、なぜかポカンとしている。 どうやら自分にもコーヒーをすすめてくれてたのだと気がついたブチャラティは、慌てて「ああ、頼む」と返した。 しかし、ジョルノの表情は変わらず、立ちすくしたまま。 「?ジョルノ?」 不審に思い、一歩一歩ジョルノに近づく。 距離が1mに縮まったところで、ジョルノがなぜか自分の顔を凝視していることに気がついた。 さらに近づく。 「ジョルノ、俺の顔になにかついてるか?」 その言葉が引き金になったかのように、ジョルノの白い肌がみるみるうちに朱に染まった。 驚いたブチャラティの目の前で、ジョルノは文字通り「ユデダコ」状態になっている。 しかも奇妙に顔を歪め、何か言おうと必死に口元をぱくつかせている。 「?!ジョルノ、お前顔が真赤だがどうした?!」 反射的に手を伸ばす。 触れられびくりとジョルノの身体が跳ね上がる。 奇妙な反応にブチャラティは顔を歪めた。 「っ・・・えあぁっ・・・・」 「??なんだって??」 解読不能なジョルノの言葉に、ブチャラティは顔を近づける。 とたんに、ジョルノはその身体を思い切り後ずさらせた。 そして奇妙なイントネーションで 「ぼっ・・・ぼくっ・・・も・・・・いえぇ、なんでもっ!!」 やや叫ぶように告げると、カップとポットを乱暴にテーブルに置くと、そのまま階段へ向かう。 走るかのように階段を駆け上り、ジョルノは自室へ逃げるかのように消えていった。 取り残されたブチャラティは、今起こったことが何一つ理解できず不愉快であると同時に 好きな子から逃げられたというショックでしばし呆然としていた。 昨夜のこともあり、様々なことでショックが大きいブチャラティはふらりとイスに腰掛ける。 処理すべき問題が山積みで、いったん思考を停止せざると得なかった。 (・・・なんなんだ一体・・・) 小さく口の中で一人ごちる。 その時、カランという小さな音と共にドアが開いた。 「あ」 聞き覚えのある声にドアの方向に顔を向けると、そこには袋をぶら下げたナランチャが立っていた。 「!!!ナランチャ!!」 重要問題その1の発見に、勢いよく立ち上がる。 そしてそのままツカツカと足早にナランチャの元へ向かうと、その肩を掴んだ。 「説明しろ。昨夜は何があったんだ?」 口調は極めて穏やかだが、その言葉の裏には有無を言わさぬ圧力があった。 さすが幹部!と賞賛されてもいい程の圧倒的な無言の圧力。 しかし対するナランチャは臆することもなく、平然とした表情を崩さない。 「ナランチャいい加減に」 「ああはいはい、それより先に顔洗いなよ」 「なに?」 怪訝な顔の幹部の前に突き出されたのは洗顔料。 が、普段使っているのとは違う。女性用だ。 クレンジングオイル配合、という単語に、ますますブチャラティの顔が険しくなる。 ・・・・ しばらくして、ブチャラティは最も考えたくない現状に気がつく。 (まさか!!!) ナランチャから手を離し、ブチャラティはトイレに向かった。 1階の共同トイレの鏡に、自分の顔を映し出す。 ・・・・・・・・ 遠くで、バタバタと慌しい足音が聞こえる。 ナランチャが自室に逃げ込んだ音が聞こえ、一瞬静寂が訪れた。 が、それもすぐに打ち破られる。 「ナランチャてめぇええぇぇぇえぇぇ!!!!!!」 普段は極めて温厚な幹部の怒号が静寂を切り裂いた。 (信じられねぇっ!!あいつっ!!!) 怒りと羞恥に、ブチャラティの顔が朱に染まる。 先ほどのジョルノの反応が一瞬で理解できた。 ブチャラティの頬には、大きくペンで 『Io amo Giorno』 ジョルノ、愛してる。 と。 2階を駆け上る。 向かうはナランチャの部屋。 もちろん礼儀よくノックなんてするつもりはない。 スティッキーフィンガーで怒鳴りこんでやるつもりだ。 ナランチャのイタズラ好きは知っている。 しかしこれはもはやイタズラの域を超えていた。 人の気持ちを侮辱するために、薬まで盛ろうというそのひねくれた根性が許せない。 なによりも、ひた隠しにしてきた自分の気持ちを、このような形で露呈してしまうことになるなんて。 先ほどのジョルノの表情が脳裏を横切り、ブチャラティは再び顔が熱くなるのを感じた。 (ジョルノ・・・困っていたな・・・ああ、どうやって顔を合わせればいいんだこれから・・・) 思い出したくもないのに、先ほどのやりとりがリプレイされる。 ジョルノの部屋の前を足早に通りすぎようとした時、ブチャラティの足が止まった。 ジョルノはあの時、なんて言った?? 思い出そうと、脳がフル回転を始める。 口ごもる、ジョルノの声。 聞き取りにくくて、自分は怪訝な顔をしたはず。 なんて言った?? 『ぼくもです』 静かに、ドアを振り返る。 まさか、まさか、 そんなはずがない。 脳が冷静に戒める。 それなのに、身体が言うことを利かない。 やめろ、そんなはずが。 脳の静止を振り切って、伸ばされた腕が、ドアを叩いた。 静寂。 それなのに、心臓の音だけがやけに煩い。 まわりに聞こえているのではないかと、心配になるくらい。 1秒1秒が気の遠くなるほどに長い。 奇妙な汗で、手が濡れていた。 ああ、そんなはずがない。 まさかお前も俺のことを。 そんなはずは。 かちり。 小さな音を立て、やけにゆっくりと扉が開く。 ドアの隙間からのぞいた顔は、表情を隠すかのように深くうなだれて。 金髪に隠れて表情は全く見えなかった 一瞬、やはり自分の気のせいで、実はとても怒っているのかとも思う。 何か言葉をかけようとするが、言葉が出ない。 しばし、ブチャラティは無表情のままうつむくジョルノを見つめていた。 が、 金髪から覗く形のよい耳が、真赤に染まっているのを見て。 気がついたら貪るように、抱きしめていた。 ナランチャの部屋。 ドアの隙間から様子を伺っていたナランチャは、安堵のため息と共に壁に崩れた。 ジョルノの想いを叶えてやりたくて仕掛けた計画だったが、一時は殺されるかもしれない危険と直面するはめになった。 彼の計画では、言おうとしないブチャラティのメッセージを見て、ジョルノがその場で告白をしてハッピーエンドだったのだ。 それなのに、予想外にもジョルノはウブだった。 ブチャラティがジョルノの案ずるところを気がついてくれたから良かったものの、そうでなかったら、と思うとゾッとする。 「あ〜〜〜恋愛ってわかんねーーー」 一人ごちたが、ナランチャの口元は笑っていた。 「あのっ、顔、どうするんですか」 「ん?ああ、いいんだ。ナランチャがクレンジングオイルを買ってきてるから」 突然の幸福をかみ締めるブチャラティは、ジョルノの首筋に顔を埋めなんともなさげに答えた。 しばらくして、ジョルノの戸惑ったような声が耳元をよぎる。 「・・・油性は、クレンジングじゃ落ちませんよ・・・」 ・・・・・ 「なにっ?!」 「だから、油性はクレンジングじゃ落ちません・・・」 おどろきジョルノを引き剥がすと、彼の青い瞳はいたって真剣な色を浮かべていた。 「「・・・・」」 「ナランチャァアァァァア!!!!!」 いずれにせよ、スティッキーフィンガーの襲来を受ける羽目になった、ナランチャであった。 fin. ナランチャは実はいちばん賢い。という設定が好き。 でも肝心なとこでヌケてる。 そんなナランチャがめっちゃ好きです。 ところで他の3人は???? という質問はなしの方向で・・・。 |